サインポールの歴史?
理容の看板
理髪店であることを示すもので、三色(赤・青・白)のサインポールは世界共通のマークであるといわれています。営業中を表すためにサインポールを回しています。しかし、一方では常夜灯代わりに閉店後も回転させずに明かりだけつけている場合もあります。営業中でも予約のお客様でいっぱいになってしまった場合に止めることもあります。 日本のサインポールの模様は、右側に行くに従って上がる、いわゆる「Z巻き」が圧倒的に多いです。 ひねりを加えた形が、安土桃山時代にポルトガルから伝来した砂糖菓子有平糖とよく似ていたことから有平棒(あるへいぼう)(またはアルヘイ棒)ともいう。英語圏ではバーバーズポール と呼ばれる。
最近では、お店の名前が入ったものや2色のもの、柄の入っているものなど様々なサインポールがあります。
歴史・・・
回転する模様 サインポールの由来には諸説あり、明文化された記録が存在しない為に、由来の調査は大変困難です。内容が異なる説があったとしても一概に違うとは言いきれない場合もあります。 12世紀のヨーロッパで、当時の理容師が外科医を兼ねていた(「床屋外科」と称した)ため、赤は動脈、青は静脈、そして白は包帯を表しているという説が多いですね。しかし、血管に動脈と静脈の2種類があることが発見されたのは17世紀のことで、12世紀に血管を赤と青で分けて表示したということは、歴史上考えられないという指摘があります。 2005年7月20日にテレビ放送された『トリビアの泉 ~素晴らしきムダ知識~』内のコーナー「ガセビアの沼」では、「サインポールは元々中世のイギリスで、当時の理髪師が外科医も兼ねていたことから血液を表す赤と包帯を表す白の2色で生まれた。」「理髪師と外科医を別けるため理髪店は赤白に青を加える動きもあったが定着せず。。。」「その後アメリカで同国の国旗(星条旗)のカントンの色である青が加えられたものである」という説が紹介されました。同コーナーでは、全国理容衛生同業組合連合会の意見を根拠に、「赤は動脈、青は静脈、そして白は包帯というのはガセ」と結論付けまでされました。 瀉血の際に使用した棒(患者の手に握らせる杖)が原型とする説や 1815年のワーテルローの戦いで、フランス国旗を巻き付けた棒が野戦病院に立てられたのが起源とする説などもあり未だに謎です。